城と館ー室野源太左衛門城館調査録ー

中世山城や古建築など、巡り歩いた情報を発信します。当面の間、過去の訪問先の情報が主になりますが、近い年月日の情報も随時発表していきます。

一関市東山町松川 内館(内城)

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内館遠景(北から)

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内館位置図(国土地理院

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昭和22年(1947)の内館(国土地理院webサイト)

アメリカ軍撮影の空中写真で、城館の地形がたいへんよくわかります。左上から左下へ流れるのは砂鉄川です。本丸はこの砂鉄川に侵食された崖に面しています。

 

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内館縄張図(岩手県教育委員会1986)

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説明板

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本丸(主郭)・二ノ丸間の堀

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本丸の神社

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本丸

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二ノ丸

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二ノ丸・三ノ丸間の空堀

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二ノ丸から見た三ノ丸

以前から付近を通りかかっておりましたが、先日、初めて上まで登りました。乗用車1台通行できる道があり、本丸下まで車でも登れます。

 

城の地形が大変よく保存され、公園になっております。砂鉄川に面した北西斜面は、普通の山林ですが、全体に手入れが行き届いた城跡で、夏でも大変見やすく、歩きやすい城館です。

 

城の規模も大きく、本丸・二ノ丸・三ノ丸・四ノ丸(仮称)まで、空堀で区画された曲輪が見事に残っています。戦国期、砂鉄川流域の拠点城館だったと思われます。

 

また、近いうちに詳細を見にいきたいと思いました。

 

 

引用文献

岩手県教育委員会1986『岩手県中世城館跡分布調査報告書』