旧山形城門 千歳山萬松寺山門
山形市の萬松寺に山形城から移した門があるというので、昨年見学に行きました。千歳山の麓に古代から存在した言われる由緒のある寺院で、最上義光が山形城を修築の際、寺領60石とともにこの門を寄進したのだそうです。伝承では山形城の南大手門とされています。
門の外側
門の内側
門の説明板
門の下層部分
上層部の側面
御住職さんのお話では、昔、門の二階は鐘楼として使用されていたとのことで、現在梵鐘は寺の境内にある鐘楼に移されています。
城の櫓門の柱としてはやや細めですが、中世城郭の発掘調査などを見ても、あまり大きな礎石や柱穴はありませんので、戦国時代の城門はこのぐらいのものが多かったのかも知れません。山形城は、最上義光の改修によって、石垣造りの瓦葺きの城に生まれ変わったのだそうです。そのときには現在山形城に復元されている城門のように、より強固な太い材料で建てられたことでしょう。
門の見学にあたり、萬松寺の御住職様には本当におせわになりました。